不快感で満ち溢れている

フィクションかもしれません

痛々しい3月の夜のこと

なにしたら正解だったかな。いや、全ての過ちはわたしにあるってことは分かってるよ。21歳だし、高校生のような甘酸っぱさは最初から求めてなかった。でもいっぱい笑って、お酒もうまく回ってきて、これだけで会わなくなるのは寂しくなってしまっただけ。春を感じる昼だったけど夜はまだ冬から抜けてなくて、だから余計、触れてもないきみの肌の熱が冷たい風に染まって、伝わってきて、恥ずかしくなっちゃって。気持ち悪いなあ。あの真っ暗な部屋のなか、きみに触れたら良かったんだよね。そしたらあの日は満点だった。そうしてすっきり、さようならできたはずだ。わたしはあの日、なにを求めていたのか、未だに分からないんだよ。平然と土足で人の中を荒らすような人間なのに、なんであなたに踏み込めなかったのか、よく分からないんだよ。特別にしたかったとか、そういう甘ったるいことが原因じゃないのは確かなんだ。4月も終わるのに、布団に入ってはあの日をリプレイして、採点し続けている。ふたりとも、あのとき、しなくてごめんね。